「雪山」と「冬山」という言葉の使い分けを考えたことはありますか。
違いはあるのかな?
言葉のまんまじゃないの?
言葉のまんまじゃないの?
疑問に思う方も、思わない方もちょっとだけ言葉の意味も考えていただきながら、山について考えるきっかけにしていただきたく取り上げさせていただくことにしました。
雪がなくても冬山
雪山と冬山を混同して使う方もいらっしゃいます。
雪がない冬の時期を「冬山」、雪があれば時期に関係なく「雪山」。
時期での違い
日本の雪山は11月頃から始まり、年をまたいで5月、6月の残雪期まで続きます。
強いていえば、万年雪のある山では年中雪山ですし、世界的には1年を通して雪があるのが当たり前です。
冬山という言葉は雪がちらつく前後から使われ、3月、4月頃には春山という言葉が飛び交いますので、その頃までが冬山という認識になります。
そのため一般的にはシーズンの使い分けで「冬山」という言葉を使っているようです。
装備に違いは無い
万全の装備で臨む必要があるのが冬山であり、雪山です。
どちらにしても防寒装備は必須ですし、いつ頃にどのタイミングで雪が降るかもしれ無い、登山道が凍結する可能性も考えられるので軽アイゼンや本格的なアイゼンの携行が求められます。
細かい装備こそ雪山ならではの装備リストがありますが、基本的な装備はどんな山でも同じですし、冬山ならではの装備もしっかりと携行するようにしましょう。
冬山と距離を置くことも一つ
初心者のための雪山登山入門としてはこういった助言も一つだと考えています。
冬山の厳しい環境下に登山するのは相当な覚悟が必要です。もしも何かあった時の危険性も高まります。初心者だからこそ冬山の時期の雪山には立ち入らないという判断も一つといえます。
1月〜3月上旬まで厳しい寒さが続く厳冬期は入山するのを控えることや山域を選ぶことも必要です。
初冬や残雪期の春山で雪山体験をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
初心者のための雪山登山入門では雪がある山はすべて雪山、冬の時期の山を冬山と呼ぶようにしたいと思います。
皆さんの理解が深まるような記述など心がけていきたいと思っております。
初心者のための雪山登山入門