雪山におけるレイヤリングのキホン

レイヤリングとは

レイヤーとは層のことをいいます。
登山服(衣服)を何層にも重ねることをレイヤリングといいます。
 
本来人間は生理作用として体内から汗を出して体温調整を行います。が、雪山では汗をかくことは体温を奪うことを意味します。休憩時などに汗が冷え、それが逆に身体から熱を奪うからです。そういった事態をうまく避ける方法としてレイヤリングを調節すること=服装を調節する必要が生じてきます。
 
暑い時は薄着に、寒い時は厚着に、風が強い時は防風素材の服を、雨が降っている時は透湿性の高い雨具を。いたってシンプルです。
 
といっても、どうしても汗はかいてしまいますので、同時に発汗とうまく付き合っていくことが大事なことと言えます。
 

レイヤリングって難しい

登山においてはレイヤリングが基本。でも、汗はかいてしまう。
こればかりは仕方ありません。みなさん着る服も違いますし、レイヤリングの調節も異なりますから、自分に合ったレイヤリングを見つけていきましょう。
 

基本は薄着、ミドルレイヤーで調節、アウターで防風

もうこれ以上脱がないっていうのがここでいう基本になります。

1.まずベースレイヤーを着ます。

速乾性のシャツ類が良いですね。今は各社ベースレイヤーを取り揃えていますので、ぜひチェックしてみてください。

2.【ここまでが基本】2枚目のベースレイヤーを着ます。

長袖のシャツがオススメですが、暖かい日は半袖を着る方もいらっしゃいますね。ここまでが基本になり、山行中これ以上脱ぐことは絶対にしないでください。

3.ミドルレイヤーを着ます。

晴れた日、ガスの日の登り始めはこのミドルレイヤーを着て、登り始めるのがちょうど良いかと思います。必要であればその上にアウターを着てください。

4.2枚目のミドルレイヤーを着ます。

寒がり!なんて方やゆっくりペースで歩く方は2枚目のミドルレイヤーを着用ください。ミドルレイヤーには薄手のダウン、フリースなどがオススメです。

5.アウターを着ます。

アウターに適しているのは、雨具、ソフトシェル、ハードシェルです。フリースに似ているソフトシェルは防風の物を選ぶようにしましょう。

 

動きやすい物を選んで楽しい山行を!

防寒、防風対策にばかり目がいくとゴワゴワしてしまいがち…

そうならないように動きやすさや、調節のしやすさなどで選んでみてください!(立体縫製で動きやすい、ベンチレーションがついている、ジッパーが上下左右から開くなど…)

動きやすくなるだけで疲労度が違ってきます。ぜひお試しください!

 

いかがでしたでしょうか。

レイヤリングのキホンを学んで、楽しい山行にしましょう!

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